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執筆者の写真大槻

ねこちゃんの災害対策について<猫ちゃん編>2021年版



今回は災害対策のねこちゃん編になります。


知っておいてほしいこと、備えてほしいことについてです。




1.同行避難と同伴避難の違い



災害対策基本編で、


環境省はペットの同行避難を推奨している


とお話ししました。


「同行避難って、どういうこと?」と


と疑問に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?




同行避難とは、ペットを連れて避難することの総称です。


ご自分の車に一緒に連れて車内で避難することもそうです。


とりわけ地域の避難所へ一緒に連れて避難することを指しています。



ですが、同行避難の場合は避難所では、同じ部屋で過ごせず


別々の場所で過ごすことになります。



一方、同伴避難は、避難所で一緒の部屋などで過ごせることを言います。



この違いを理解した上で、ご自身のお住まいの地域の避難所が


同行避難を受け入れてくれるのか?


同伴避難できるのか?


ということを、今日か明日にでも調べておいてほしいです。



昨年の台風19号の時には、土曜日だったこともあり、


区役所などが電話対応できなかったという事態もありました。



何かが起きて慌てるよりも、何も起きていない時に調べておいてください。



東京は23区ありますが、全ての区で同行避難受け入れOKではなく


不可のところもありました。



もしご自分のお住まいの地域の避難所が不可の場合にどうすればいいのか


あらかじめ考えておくことが必要になります。







2.平常時の適正な飼養



避難所に同行避難することをイメージしてみましょう。


だいたいは、小学校、中学校や公民館などが避難所として指定されていることが


多いと思います。


災害が起きた場合、多くの人が避難してきます。


中には、動物が苦手という人もいるでしょう。


そういう方たちとも、出来るだけ快適に過ごすためには


しつけておくことが必要になりますよね?



ねこちゃんに対して「しつけ」という言葉が適切かどうかは別として


完全室内飼いで


ワクチンを定期的に接種


ノミダニ対策をしておく


ことで、避難所での感染症対策になります。




ねこちゃんの性格にもよりますが、飼い主以外の人間や


わんちゃんなどの他の動物にも慣れさせておきたいものです。



ねこちゃん専用の避難スペースが確保できれば一番いいのですが


他の動物と一緒になるケースも想定されます。それぞれの飼い主さんが


出入りすることも想像できますよね?



そういう時に不安がって、大鳴きすると、ねこが好きではない


方にとってはストレスになりそうです。



臭いや抜け毛もご迷惑になりそうですので、


ブラッシングに慣れさせるのも


決まった場所でトイレできるのも


大切です。


ペットシートでもおトイレできるようにしておくと、


重い砂を持って避難するより、わんちゃん用の災害支援物資を分けてもらえそうですね。


ただ、砂でおトイレするねこちゃんが、ほとんどだと思います。


難しいとは思いますが、チャレンジしてみてください。



避難所で、トラブル起こさず快適に過ごせるためには


飼い主同士が連携して責任もってお世話することが絶対です。



普段から適正飼育を意識してほしいですね!




3.避難グッズの準備



以前の記事でご紹介した環境省のガイドラインでは


どういう物を準備したらいいかのチェックリストがあります。



実にいろいろ準備してかなくてはなりませんね!



ひとつひとつ説明したいところですし、


全てを準備してもらいたいですが


まずはご家族と話し合って、何を優先的に持ち出すかを決めてください。



投薬が必要だったり、療法食でなければいけないねこちゃんの場合は


多めに準備してほしいです。



キャットフードもストックしたままだと、


いざという時に賞味期限切れでは意味がありませんので、


ローリングストックといって


普段の食事を多めに用意し、新しいものを買ったら、


前に購入したものを使用する方法にしてもらうと無駄がないですね。



避難所に支援物資としてキャットフードが届くと思いますが


いつも食べている種類のものとは限りません。


いろいろ種類、タイプのフードを食べられるようにしておきたいですので


5~6種類、少なくとも3種類くらいを


フードローテーションしましょう。



流れるお水しか飲めないようだと避難所で困る可能性もあるので


お皿に入った水を飲めるようにしてきたいですね。



ちなみにシッターの家は猫が4匹ですので、避難グッズも大量です!





写真のとおりコロコロ付きの大きなサイズの衣装ケースいっぱいになります。


衣装ケースに入らないものには、組み立て式のサークルもあります。


人間用と一緒ですがペットボトルのお水が1ケースあります。


衣装ケースの中には横浜市が発行している「災害時のペット対策」という


冊子を入れてあります。





すごい量になりますね!!


ぜひみなさんも避難グッズ用意してみてくださいね!




4.避難訓練してみよう



実際にねこちゃんを連れての避難訓練をしてみるのをお勧めします。


避難所へのルートを実際に歩いてみると、


川があるから氾濫したら通れないな~


か気づくことも多いですし


車で避難する時も、この道は渋滞して避難所までたどりつけないな~


とか気づけると思います。



もちろん人間の避難グッズ、ねこちゃんの避難グッズとねこちゃんを


持っての避難がどれだけ大変かということもわかるでしょう。



そして、こういう万一の場合に助け合える猫友さんがいるといいですね。


ご近所でそういう人が見つけられると安心です。



今はSNSを通じて猫好きさんと繋がれる時代なので活用してみるのも


いいと思います。


猫を飼っている人同士をつなげるプラットフォームもあります。


シッターはそこを利用してオフ会を開催して猫友さんの輪を広げています。



最後に災害対策のためにねこちゃん手帳を作っておきましょう。


各種自治体や動物愛護ボランティア団体などでもらえるものもあります。


環境省のガイドラインにもひな形はあります。




シッター「もしもの時のねこちゃん手帳」を


オリジナルで作成して


シッティングをご利用のお客様にプレゼントしています。






いろいろ調べて記入してもらうところがありますが、


それを埋めてもらえると災害対策はバッチリになるように作りました♪


うまく活用してみてください。




5.猫友さんと交流しよう



特にご近所の方との交流がいいと思っています。



もし同じ防災拠点に避難する人であれば、


持ち出し用の災害グッズをシェアすることもできます。


例えば、ガムテープは私が用意するから、


マスキングテープはお願いね!


ということも可能です。



あとは、出先で被災し帰宅困難になった時に


お世話を頼めるかもしれません。



よく一緒に住んでいる家族がお世話してくれるから大丈夫


とおっしゃる方がいらっしゃいますが


家族が同時に被災してしまう可能性も考えてみてほしいです。



なので家族以外にも助け合える存在が必要です。




ちなみに、いざという時にねこちゃんのお世話を頼める人は


属性の違う2人以上いたほうが安心です。



例えば、別居の家族 と シッター


近所の猫友さん と 動物病院(緊急時受け入れ可を確認)


ペットホテル と 親戚


などです。組み合わせはいろいろ考えられます。










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