【プロのキャットシッター】が実践している『猫ちゃんが喜ぶキャットフードの選び方」を徹底解説!

こんにちは。横浜市で猫専門ペットシッターをしている西谷「ねこのお世話屋」です。
今回はキャットシッターとして開業してからお客様や猫が好きな方からいただくご質問、お悩み相談「キャットフードの選び方」についてご説明します。
このお問合せも、正確な統計を取ったわけではないですけれども、
・猫トイレの悩み
に続く、猫ちゃんの飼い主さんのお悩みかもしれません。
スーパーや、ホームセンター、ドラッグストアのキャットフードコーナーには、実に沢山のフードが所狭しと陳列されていますよね。
Amazonや楽天などのECサイトでも、キャットフードと検索すれば、実店舗以上の種類が出てきます。
沢山ありすぎると、どれがいいのか?
すごく迷うと思います。
シッター自身もすごく迷ってきました。
ここからは、開業して7年目に入り、
・沢山の猫ちゃんのお世話をさせていただいた経験
・5匹の猫の飼い主としての経験
・猫に関する書籍や各種セミナー、勉強会で得た知識
を元に、シッターなりの見解を元に、キャットフードの選び方を説明します。
ただし、注意点があります。
今回ご紹介する猫ちゃんのフードの選び方は「健康な大人の猫ちゃん」向けの方法であって、持病があり療法食でなけれはいけない猫ちゃんや、高齢、もしくは離乳期の子猫ちゃん向けではありません。ご了承ください。
それでは少し長くなると思いますが、最後までお読みいただけるとすごく嬉しいです。
目次
1.なぜ猫ちゃんが喜ぶキャットフードの選び方を知る必要があるのか?
2.ペットフード安全法とは?
3.総合栄養食とは?一般食、おやつなどとの違い
4.プレミアムフードが一番って本当?
5.猫の生態から学ぶ猫ちゃんの喜ぶごはんとは?
6.手作りごはんは必要か?
7.猫ちゃんが喜ぶキャットフードの選び方 4つのステップ
8.猫ちゃんのキャットフードの選び方注意点
1.なぜ猫ちゃんが喜ぶキャットフードの選び方を知る必要があるのか?
①猫ちゃんの幸せのため
まず、この記事をご覧になってくださる飼い主さんは、おうちの猫ちゃんに、どういうごはんがいいのでろうと考えているので、きっとおうちの猫ちゃん想いの素敵な飼い主さんだと思います。
でなければ、検索してこの記事にたどり着かないです。
きっと猫ちゃんの幸せを願っているはずです。
猫ちゃんにとって、
「おいしいごはん」を食べることは幸せですよね?
食事は生命維持のためにとても大切なものであると同時に生活の中でも重要な楽しみの一つであります。
少なくともシッターは、そのように考えています。
ですので、猫ちゃんの喜ぶごはんを選べるようになることは必要なことです。
②健康管理のため
人間もそうですが、猫ちゃんにとっても食事は健康の源です。
味の面でおいしいものを選べるようになるのは、もちろんですが
栄養バランスも考えられているものを選べるようになることは、猫ちゃんの健康面においてもとても大切なことです。
そのためには、キャットフードについて基礎的な知識を身につけた上で選び方を知ることが大切になります。
③飼い主さんの幸せのため
もちろん、猫ちゃんが幸せに感じるなら、自然と飼い主さんも幸せになるからです。
それもありますが、ずっとずっと長きに渡り、どんなごはんを選んであげたらいいのかわからない、と心配に思っていることは気持ちの上でもいいことではないですよね?
迷わず選べるようになれば、心の安定に繋がります。
そうすれば、猫ちゃんにも穏やかに接することが出来るので、猫ちゃんもさらに幸せを感じることができるというWINWINの関係になります。
猫ちゃんと暮らしている方たちとお話しをする機会がありますが、猫ちゃんは飼い主さんの気持ちを敏感に察知しているのを感じます。
なので、飼い主さんが穏やかでいてくれると猫ちゃんも安心します。

2.ペットフード安全法とは?
皆さんは「ペットフード安全法」という法律をご存じでしょうか?
平成21年6月に施行された法律で、正式には
「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」
といいます。
一度この法律をご存じかどうかアンケートを取りましたが、8割以上の方がご存じではありませんでした。
なかなか一般の飼い主さんはよほど勉強熱心の方でない限り、知る機会がないでしょう。
法律のあらましについては環境省のHP
をご覧ください。
もしくは動画の視聴だと、わかりやすいかと思います。
飼い主のためのペットフードガイドライン~犬・猫の健康を守るために~
それからホームページにあるパンフレットもダウンロードして、手持ちしておくといいでしょう。
内容について要約すると
わんちゃん、猫ちゃんのためのフードを日本国内で販売するには
国が定めた成分規格及び製造方法に合ったものを製造・輸入しなければならない。
またペットフードの輸入業者又は製造業者は、届出が義務付けられている。
ということです。
この法律が施行されてから国内で販売されているキャットフードは
規格を満たしたものであり、極端に食すと健康を害するものはないと、言い換えることができます。
このペットフード安全法によって、流通しているフードは守られている。
これを知っているだけで少し安心しませんか?

3.総合栄養食とは?一般食、おやつなどとの違い
ペットフード安全法のパンフレットや動画にも説明されていますが
総合栄養食とは
そのフードとお水だけで健康を維持できる栄養バランスが整ったペットフード
です。
一方、一般食とは
嗜好増進等の目的で与えるペットフードで、総合栄養食と与えるもの
です。
一般食にはおやつ、間食、などもあり、与える目的によって変わります。
ちなみに、ドライやウェット、といった製品水分の割合区分とは違います。
総合栄養食の中にドライフードもあり、ウェットもフードもあります。
一般食の中にもドライフードも、ウェットフードもあります。
パッと見て、パッケージだけでは区別がつきません。
お店での展示で
総合栄養食コーナー、一般食コーナーと分かれていればわかりやすいのですが
そのようにコーナー分けされている店舗は見たことありません。
(もし見たことがある方いらっしゃったら、どこの店舗か教えてください!)
ですので、必ず表示を見る習慣をつけましょう。
ECサイトでも、写真に表示部分が写っているものがあるはずですので、確認してください。
そして、猫ちゃんのごはんとして「総合栄養食」を選ぶようにしましょう。
専門家によって、与えるごはんの全体に占める総合栄養食の割合について
10%であったり、15%であったり、20%であったりさまざまです。
どれも正解であると思います。
きっちり10%でなくてはいけない、20%でなくてはいけない、と考えず
8割以上は総合栄養食を与える
と覚えておいてください。

4.プレミアムフードが一番って本当?
プレミアムフードという言葉をご存じでしょうか?
おそらく多くの方が、耳にした目にした言葉だと思います。
一般的には、原材料が人間も食べられる(ヒューマングレード)のものであったり、オーガニックのものであったり、グレインフリーであったりするものをそう呼ぶようです。
ただし、ペットフード安全法ではプレミアムフードというものは定義されていません。
メーカーや、販売元がプレミアムフードといえば、そうなるし、紹介サイトでプレミアムフードとして紹介すれば、そうなります。
この事実を知っておいていただいた上で、プレミアムフードが一番なのかどうかを話していきます。
これはシッターの経験からの個人的見解になりますが
プレミアムフードは体に良いものであるのは間違いないですが、おうちの猫ちゃんにとって一番良いものであるかどうかは別問題
だと感じています。
お客様の猫ちゃんでは、いわゆるプレミアムフードをあげている時に限ってお腹がユルくなり、プレミアムフードではないものに変えたら、快調になったそうです。